2010年04月06日

普天間移設 決まりがなければ何でもあり…か?(産経新聞)

 米軍普天間飛行場(沖縄県名護市)移設問題で鳩山内閣が大揺れに揺れた1週間だった。混乱の一因となっているのが、鳩山由紀夫首相のあまりにも軽い発言の数々である。とくに、3月29日の次の発言は長く人々の記憶にとどまることになるかもしれない。

 「今月中じゃなきゃならないとかいう、そういうことは別に法的に決まっているわけじゃありません」

 鳩山首相の言うとおり、普天間飛行場の移設先に関する日本政府案を3月中に決めなければならないという法律は存在しない。しかし、3月中にまとめると言っていたのは、鳩山首相だ。その本人に開き直られても、国民は困惑するばかりだろう。

 「民無信不立」(民、信なくば立たず)という言葉を鳩山首相もご存じだろう。論語の一節に出てくる言葉である。ここで、政治の要諦について弟子に尋ねられた孔子は次の3点を挙げる。(1)食料の確保(2)軍備(3)政治への信頼。

 弟子は、このうち1つを切り捨てるとしたらどれを選ぶかと尋ね、孔子はまず軍備を挙げる。さらに弟子は、次に切り捨てるべきものを尋ねる。すると孔子は、捨てるのは食料であり、最後まで死守しなければならないのは政治への信頼だと言うのである。

 政治への信頼よりも食料の方が大事だと考える人もいるだろうから、一概に論語の理屈をふりかざすつもりはない。ただ、国家を運営していくにあたって、国民の政治への信頼が重要であることは論をまたない。自ら信頼を損ない続けた結果、内閣支持率は下がり続け、30%を割り込もうとしている。

 普天間問題にかぎらず、勝手に約束して、勝手に約束を破っていくという独り相撲が鳩山首相には多すぎる。首相たるもの、実現できないことは公言してはいけないし、いったん公言したことは必ず実現しなくてはならないのではないか。

 さて、そんな迷走を続けている普天間飛行場問題だが、移設先の日本政府案というのは、いつ決まるのか。鳩山首相は翌3月30日にはこんなふうにも言っている。

 「1日、2日、数日ずれることが何も大きな話ではない」

 鳩山首相がそう言った日からすでに4日間が経過した。そろそろ鳩山首相が言う「数日」というのが、何日間を指すのかをはっきりさせてほしいころ合いである。

 それとも、鳩山首相は「何日間ずれるかをはっきりさせなければならないということが法的に決まっているわけではない」と言い張るのだろうか。この調子だと、最終決着の期限としてきた5月の終わりごろに「5月に決着させなければならないと法的に決まっているわけじゃありません」と言い出しかねない。

 民主党が昨年の衆院選で掲げたマニフェスト(政権公約)が修正、変更を迫られているのも、こういう所に原因があるのかもしれない。なにしろ、マニフェストに書かれた政策を実現しなければならないということは法的に決まっているわけじゃないから…。(五嶋清)

 ◇…先週の永田町語録…◇

(3月29日)

 ▽水掛け論

 平野博文官房長官 水掛け論で分かりにくいところもあるわけですけど、なんとも申しあげにくいですな、こりゃ。(郵政改革法案をめぐる菅直人副総理兼財務相と亀井静香郵政改革担当相の“口論”に関し、記者会見で)

 ▽あとはイメージ

 谷垣禎一自民党総裁 候補は大体出そろった。あと残っているのは自民党が変わったというイメージをどれだけ伝えられるかだ。(参院選に関し記者会見で)

(3月30日)

 ▽もどかしさ

 鳩山由紀夫首相 この国の未来をひらく、みたいな議論をしたい。なかなかそういう議論になっていかないもどかしさはあるが、国民が希望を持てるような討論をやりたい。(31日の党首討論について記者団に)

 ▽いつか国対委員長を

 大島理森自民党幹事長 いつかの機会に舛添要一さんに国対委員長をやってもらい、頑張ってもらうことを考えてみたい。(舛添氏が国会運営を批判していることに関し、記者会見で)

(3月31日)

 ▽早さじゃない

 鳩山由紀夫首相 国民の命を守るため、内容としてしっかりした予算をつくり上げることができた。早さが問題ではない。(戦後5番目の早さで成立した2010年度予算について党首討論で)

 ▽首相はおしゃべり

 山口那津男公明党代表 首相は長々と質問に対応しないおしゃべりを続け、私に与えられた貴重な10分間を浪費した。二度とこのような答弁はしないと約束してほしい。(党首討論について記者会見で)

(4月1日)

 ▽時にはプレーヤー

 鳩山由紀夫首相 時としてコンダクター(指揮者)ではありながらプレーヤーとして最終決定しなければならない。(リーダーシップに関して記者団に)

 ▽また言い訳?

 高村正彦元外相 5月に決着しなかったときは2014年に移設することが大事だと言い訳するのが聞こえてくるようだ。いずれにしろ鳩山首相が14年に首相をしているとは考えられない。(派閥総会で普天間問題をめぐる首相発言について)

(2日)

 ▽社会性欠如

 鳩山由紀夫首相 教育とは一言で言えば、人格を身に付けることだ。小学生、中学生、高校生のころ、私は体が強くなく、社会性、協調性にも欠けていたと思っている。(官邸を訪れたボーイスカウトの代表者に)

 ▽一回限り

 尾辻秀久自民党参院議員会長 こんなばかばかしいことが二度と起こるはずなかろう。これ一回限りだと思っている。(若林正俊元農相の身代わり投票について記者団に)

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posted by フジヒラ カナメ at 09:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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